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失われた大陸と失われたレシピ



 失われた陸地、ロストランド。
 その中でも端に位置するデルシアという所は、活気もあまりない閉ざされた街である。
「本当にこんな所にアレがあるのですか?」
 言われて、男の少し前を歩く女性が振り返る。
 彼女の名は、フェリス。
 光すら透き通すような白い肌に、彼女の情熱を讃えるかのような燃える緋色の瞳。
 その瞳より更に深い緋色の髪は腰よりも長く伸びており、それを動きやすいように一つに纏めポニーテールにしている。
 短すぎるシャツは胸が大き過ぎるために脇腹辺りが見えており、ズボンは下尻が見えそうな程に短いショートパンツ。
 彼女に一つ違和感があるとすれば、背中に差した長いトクノ島特有の刀”野太刀”が見惚れてすれ違う男達をギョッとさせる。
「ええ、ラフレイア。この古文書に書かれたルーン文字を解読した結果、間違いなくこの街の近くにあるはずよ。」
 ラフレイアと呼ばれた男は、この寂れた田舎街で一人浮いていた。
 宝石のような翡翠色の肌に先の尖った耳は、一目で彼をエルフだと気づかせる。
 これまた女性受けするような端整な顔立ちに、肩まである女性のようにサラサラとした長い銀色の髪は風によく靡く。
 傍から見れば美男美女のカップルに見えるだろう。
 だが、しかし。
「マスター…。そう言って、前回は的外れの場所で一週間も無駄にしましたが。」
 マスター。つまりフェリスとラフレイアは主人と従者の関係なのだ。
 昔に命を救われて以来、ずっと付き従ってきた。それ以上でもそれ以下でもない。
 フェリスは、キッと目を吊り上げる。
「う、五月蝿いわね。あれは…そう、調子が悪かっただけよ!」
「そうですか、ならば何時も調子が悪いのですね。宿で治るまでずっと療養して頂いても結構ですよ。」
「ラフレイア…、貴方って本当に良い人ね。何かお礼を差し上げなくっちゃ、ね?」
 こめかみをピクピクとヒクつかせて、フェリスは野太刀に手をかける。
「マスター、宿はあちらのようです。さ、急ぎましょう。」
 ラフレイアは、フェリスを無視してさっさと宿屋へと足を進ませている。
 取り残されたフェリスは、恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にさせて「ちょ、待ちなさいよー!」と叫びながらラフレイアの後を追いかける。

 * * * * *

 宿屋に着くと、フェリスは「ん〜、疲れた。ラフレイア、後よろしくねっ。」とウィンクをして早々にベットへ潜り込んだ。
 またか…とラフレイアは渋面し深々と溜息をついたが、無視をすると後が怖かったので、言いつけ通りに宿屋に併設された酒場の主人相手に地図を広げ睨めっこをしている。
 人は疎らで、酒を片手に思い思いにバックギャモン等のゲームや喋りに興じているが、どうも余所者のラフレイアが気に入らないらしい。
 先ほどからチラチラと視線を感じる。
「恐らく、そりゃこの”死の街”だな。余程の腕が無い限り止めたほうが身の為だぜ。」
 酒場の主人は、デルシアの北のとある場所を指差して眉を顰める。
「死の街ですか…。確かアンデット共の楽園…巣窟でしたね。まったく厄介なところにあるものですね。」
 昔は人が住んでいたその街は、いつの頃からか廃墟と化しアンデット達が住み着いていた。
 ラフレイアは、チッと舌打ちをする。
 街の者ですら滅多に近づかないあの街に何のようがあるのだろうかと、気になった酒場の主人が神妙な面持ちで聞いてくる。
「そういや、何探しにあんな危険な街へ行くんだい?」
「我がマスターの道楽、『宝探し』です。」
「マスター…。ああ!あのナイスバディな姉ぇちゃんか。…あんたのコレかい?」
 酒場の主人は小指を立てて、口の端をにんまりとさせる。
 日常的に聞かれているのか、ラフレイアは取り乱す事も無く「違いますよ。」と一言だけ否定してグラスに残ったエールを飲み干す。
 それを聞いた主人は、違うのかい。と残念そうな顔をしていたが、すぐに他の客に呼ばれてそちらへ注文を取りに行った。
(まったく、前回のデシートといい今回の死の街といい。どうもアンデットに縁があるようですね…。)
 腰の後ろに二の字のように下げてある二つの剣の柄へそっと手をかける。
(前回の時に買った銀のシミターが無駄にならないのが唯一の救いですかね。)
 忌々しげに地図を丸めると、ラフレイアは部屋へ戻る。
 出会って少し経ってからの事、フェリスが「あんたとなんて間違いが起こるはずもないし、同室でいいわよね?安上がりだし。」というので、その時からずっと一緒の部屋で寝泊りしている。
 フェリスは、パンツのみを残して後は生まれたままの姿で寝ているのだが、寝相が悪く白磁のような太腿がよく露出される。
 普通の健康的な男子ならば鼻血でも出しそうなものだが、ラフレイアは慣れた手つきでシーツを掛けなおす。
 そして、ベットはフェリスが何時も独占しているのでラフレイアは座ったまま寝る術を身につけていた。
 曰く「襲撃があっても常に動けるように。」との事だが、今のところ襲撃された事はまだない。

 * * * * *

 太陽が真上に昇った頃、フェリスとラフレイアは死の街の入り口に立っていた。
 まだ昼だというのに、死の街からは生者を拒むような禍々しいモノを放っており、それが身体にチクチクと痛烈なまでに突き刺さる。
「ほーんと、なんでまたアンデットなのかしら。死臭が服に染み付いちゃったらお嫁に行けないわ。」
 フェリスはがっくりと上半身ごと大きく項垂れる。
「お嫁に行けると思っていたのですか…。」
 表情を変えずラフレイアは、フェリスに聞こえないようにボソリと呟いた。
 だが、フェリスはゆっくりと顔だけをラフレイアに向けて目をキラリと猛獣のように輝かせる。
「なぁーにか言ったかしらぁ、このクソエルフったら。躾が必要なようねぇ?」
 薄っすらと青筋を浮かべて笑顔で背中に差した野太刀に手をかけ、すらぁっと一息で抜いていく。
 オホホホホ。と、どこから声が出ているか判らない笑い声が異様な恐怖を誘う。
 このままでは自分がこの街の住人になってしまうと感じたラフレイアは、なんとかしようと話題を逸らせる。
「マ、マスター。それよりも例のモノを取りに行かなくて良いんですか?」
「…はっ、そうだったわ。ラフレイアは後で料理するとして、今はお目当てのモノが優先ねっ♪」
 一瞬にして機嫌を直したフェリスだったが、しっかりとラフレイアに対する恨みは晴らすようだ。
 逆に項垂れる結果になったラフレイアだったが、フェリスに襟首をがっしりと掴まれ引き摺られるように死の街へと足を踏み入れた。
 死の街に居るアンデットは、実は並みの戦士であればそこまで怖がる相手ではない。
 レイスにグール、そしてスケルトン系モンスターと銀の武器があれば一撃で強制的にあの世へ昇天させる事ができるからだ。
 ただ、生前に強力な魔法を身につけた者が自ら転生する”リッチ”がそのハードルをぐっと押し上げる。
 入り口付近に居るレイスやグールなどを一瞬で斬り伏せながら、古文書の地図に書かれた目的の家まで調子良く進んで行く。
「やっぱり買っておいて良かったでしょ?その銀武器。」
 フェリスは、トクノ島特有の戦法である武士道を用いてアンデット達を葬りながら得意満面に言う。
「マスターの悪運の強さには、関心するばかりです。」
「あなたねぇ…。少しは可愛げってものを学ばないと女性にモテないわよ?」
 マスターにモテても正直困ります。とラフレイアは思ったが、口に出すとアンデットと同じ運命を辿りそうだったので取り合えず同意する事にした。
 死の街は、あちらこちらに墓場が立っている。
 普段なら哀愁の一つでも漂う所だが、その墓場からスケルタルナイトやボーンメイジが出てきてはそれも無理な話だ。
 せめて苦しまないように逝って欲しいとフェリスは思う。
 と、ようやく目的の場所に着いたのかフェリスがピタリと足を止める。
 古文書に書かれた地図と目の前の家を何度も見比べて、やがて一人頷く。
「うん、どうやらここの地下みたいね。さ、行くのよラフレイア!」
 ラフレイアの肩に手をぽんっと置いて、ぐっとガッツポーズをしてみせる。
「ちょ…、またですか!?」
「何言ってんの…?当然じゃない。」
 フェリスはキョトンとした顔でラフレイアを見る。
「まさかとは思うけど、か弱い私に先頭を歩かせる気じゃないわよねぇ?」
 言葉とは反対に、肩に置かれた手にギリギリと力が入る。
 何かを言おうとしたラフレイアだったが、無駄だと悟ったのか渋々といった感じで先頭に立って目的の家に入っていく。

 家の中は咽かえるような死臭が漂っていた。
 暖炉には火がバチバチと灯っており、人が住まなくなって随分と経つのか埃は山積している。
 あちらこちらには誰のものかわからない骸骨が無残に散らばっており、血痕は乾ききって部屋の模様と化していた。
 そして、何の為にあるか解らない不気味な祭壇が部屋の印象をぐっと恐ろしいものに変えている。
「これだけ物が何も無いのに目的のモノは見つかりませんね。…本当にこの場所なのですか?」
 じとりとした疑いの目を向けられ、フェリスはムッとする。
「間違いないわ!もっとよく探し、て…あれ?なんであの暖炉、火が灯ってるんだろう…。」
 ラフレイアは、はっとして暖炉の方を見る。
 人が住まなくなって随分と経っているはずなのに、誰が暖炉に火を灯すのだろうか。
 暖炉の周りにも当然のように埃は山積していて、人が手をつけた形跡はまったくもって見つからない。
「あからさまに怪しいですね、どうします?マスター。」
「罠かもしれないし。そう、ね。」
 少しの間腕を組んで悩むフェリス。
 やがて、閃いたようにパンッと両手を叩いて「そうだわ!」と特大の笑みをラフレイアに向ける。
 その笑顔で全てを感じとったのか、ラフレイアは血の気がみるみる引いていくのを厭なほどに感じた。
「わかりましたよ、消せば良いんでしょう。消せば!」
 半ば自棄になりつつ、ラフレイアは剣を薙いでその風圧で暖炉の火を消す。
 すると、轟っ!という音と共に、祭壇が横へ徐々にスライドされて地下への階段が姿を現した。
「どうやら今回は当たりのようですね。」
 罠でなく心底安心したのか、ラフレイアは安堵の溜息を漏らす。
 ナイトサイトのポーションで夜目を効かせると、当然のようにラフレイアを先頭にして地下へと潜っていく。
 階段を降りきると、少し狭い空間に宝箱が置かれた台座があった。
「きっとアレだわ!」
「どうやら何事もなく手に入れられそうですね。」
 フェリスは宝箱へと駆けていき、ラフレイアは達成感からか抜けた一瞬の隙だった。
『そこまでだ。』
 嬉々として宝箱へ駆けていったフェリスが不意に火柱に包まれる。
 スローモーションのように、静かにそしてゆっくりと地に伏せていくフェリス。
「マスタァァァア!」
 咄嗟にフェリスの元へ駆け出すラフレイア。
 だがそれを遮るかのように空間が揺らぎ、そこから身体を骨だけにしたような痩せこけた魔術師が現れた。
 衣服はあちこち破れて襤褸く皮膚は爛れ、髪の毛はもはや数本残っているかどうかという年齢不詳の男。
 生前に強力な魔法を身につけた者が自ら転生し、生命の循環から外れた”リッチ”だ。
「あの宝箱に触れさせる訳にはいかん。悪いが此処で死んでもらおう。」
「く…ぅ…、貴様ぁ!」
 我を忘れたラフレイアの剣捌きはずさんで、リッチに軽々と避けられて空を薙ぐ。
 兎に角、早くマスターの状態を確かめねば。──気ばかりが前のめりになり、逆にそこを相手につけこまれる結果になる。
 剣を無駄に振り回したところへ一瞬にしてファイアーボールを二発放たれる、
「がっ、は…。」
 肺から空気が一気に抜けて酸欠状態に陥り、無残に地面を転げ回る。
 無理矢理酸素を吸い込んでなんとか体勢を整えるラフレイアだったが、そこへリッチが手に持っていた杖の先で打突を繰り出してくる。
 なんとか横に転がってその打突をギリギリのところで避けるが、勢いがつきすぎて壁に激突する。
 打突は、骨だけのような痩せこけた体から想像もつかない程の威力で、カンッ!という甲高い音が狭い地下に響き渡る。
「ほう…、少しは出来るようだな。」
 息も切れ切れながら、なんとか冷静さを取り戻しつつあるラフレイアは思考する。
 リッチとは何度か戦った事があるが、ここまで強い相手は初めてだ。──そう、例えるならドレイクとドラゴンぐらいの差。
 このままでは命の恩人フェリスに報いることが出来ない。少しの間考えた後、ラフレイアは溜息をついた。
「もう堕ちる事はないと思っていたんだが、な。」
 そう吐き捨てるように言ったラフレイアは、何時になく鋭い眼光をリッチに叩きつける。
 既に恐怖という概念が消えたリッチでさえ、瞬間、ぞわりと纏わりつくような悪寒を感じた。
「ま、さか。貴様…。」
 辺りには重々しいぐらいに張り詰めた空気が支配し、リッチはその場から動けずにただ息を飲む。
 宝石のような翡翠色の肌は、あちらこちらに現れた黒い斑点に侵食されていきどす黒く染まっていく。
 ダークエルフ。
 怒り、悲しみ、憎しみ、嫉み。負の感情に飲み込まれたエルフは、誰彼構わずに攻撃を仕掛け、やがてどこの誰かもわからない者に殺される運命だ。
(だ、め…、ラフレイア。堕ちちゃ…駄目!)
 僅かだが、だが確実にフェリスの指がぴくりと動く。
「ラフ…レ、イア。駄目よ…。」
 なんとか捻り出した声は弱々しく、火柱によるダメージの大きさを如実に思い知らせる。
 だが、今ここで昏睡してしまう訳にはいかない。
 フェリスは、目の前で苦しんでいる者を放っておける人間ではない。それが自分の為に苦しんでいるというなら尚更だ。
 勿論、全ての者を救えると思う程傲慢ではない。しかし、せめて自分の手が届くところは救ってやりたいとそう思って剣を手にしてきた。
 焼け焦げた満身創痍の身体に、僅かに残る力を振り絞ってフェリスは起き上がる。
 今にもぐらりと倒れそうになりながらも、せめて一歩でも側に近づいて、大丈夫だと伝えたい。その一心で。
「ラフレイア!」
 その声は小さい地下に谺(こだま)して、ラフレイアはハッとする。
 静かに、そしてゆっくりとフェリスの方へ顔を向ける。
 それまで狭い空間一杯に張り詰めていた殺気が消える、と同時にどす黒く染まっていった肌は元の色へと収束していく。
 フェリスは野太刀を抜くと、全身の力を振り絞ってリッチへと斬り込んで行く。
「なっ…。」
 リッチは、言葉に詰まる。普通の人間ならば致死量の魔法を放ったはずだ──動けるわけがない。
 だがしかし、目の前の女は確かに息をし、あまつさえ二本の足でしっかりと地を踏みしめているではないか。
 結果、判断が一瞬遅れてしまい普通ならあっさりと回避できる粗雑な太刀筋を読みきれずに体でその刃を受け止める。
 かなりの深手を負ったリッチは、ぐらりとその体が揺らぐ。だが──
「この程度で倒れる訳にはいかん…!!」
 痛みで正常な思考を取り戻したリッチは、常人では不可能な速さでマナを練りこみ魔法を完成させる。
 ファイヤーボール。
 通常は拳程度の大きさの火の玉だが、その五倍はあろうかという巨大な炎の塊がフェリスを襲う。
 轟!という音とともに、巨大な炎の塊が爆発する。
 爆発音が残響する中、もくもくとした煙から姿を現したのはラフレイアだった。
「悪いがお前の攻撃は全て見切った。…もうマスターには傷一つ付けさせはせん!」
 そう言い放つと、腰に下げている二つの剣の一つ。銀のシミターを手に掛けて間合いを一瞬で詰めた。
 ズバン!という雷撃音が響き、リッチの胴体が腰を境にずり落ちるようにリッチの上体がずるりと床へ転がる。
 それを見届けるかどうかという際で、力を使い果たしたフェリスの視界は暗闇に支配された。

 * * * * *

 数日後、フェリスとラフレイアの二人はユー近郊にオープンしているカフェでゆっくりとお茶を楽しんでいた。
「流石ラフレイアね。ちゃんと忘れずに目的のモノをゲットしてくるなんて、私の教育が良い結果ね♪」
「マスターの教育の成果かは存じ上げませんが、アレを手に入れなければボロボロになった意味がないですからね。
まったく、”アップルパイのレシピ”などに命を掛ける破目になるなんて…。マスターの酔狂ぶりにはほとほと困りますよ。」
 苦渋の表情を浮かべながら、遠まわしにフェリスの趣味を完全に否定するが当人は軽く笑って誤魔化す。
 そんな一悶着をしていると、店の奥からすらりと長身のエプロンを着用した店のシェフが現れた。
 無精鬚のように伸びた顎鬚が、渋い大人の色気をほんわりと醸し出している。
「お待たせ致しました、フェリス様。御注文のアップルパイで御座います。」
 そう言って、シェフはホール状のアップルパイをテーブルの中央に置き、切り分ける。
 包丁をアップルパイに入れる瞬間にサクッ、サクッとしたパイ独特の音が静寂した森に響いて林檎の甘酸っぱい香りが辺りに漂う。
「きゃー、待ぁってました!これが”伝説の”アップルパイなのね〜。」
「はい、フェリス様。林檎の甘煮からパイ生地の作り方まで…。料理を極めた私でさえ、想像打にしないような製法があのレシピには記されていました。」
 シェフが爛々とした目でそのレシピの凄さを語るが、フェリスはもはやそれどころではない。目の前のアップルパイにご執心だ。
「おいひぃ〜、幸せー。…あ、ラフレイアも食べて食べて。」
 促されるまま、サクッと一口。
「こ、これは…。」
 ラフレイアは、まるで魔法のライトニングを喰らったような驚愕の表情を浮かべる。
「生地もそうですが、林檎の甘みに至っては自然を愛する我らエルフですら感銘を受けますね。本当に美味しい…。」
「ねっ、良かったでしょ?」
 パチリとウィンクを一回して、フェリスはまたアップルパイを頬張る。
(まぁ、たまにはこういうのも悪くないですね。毎回は困りますけど。)
 ラフレイアは、幸せそうなフェリスの横顔を見ながらそんな事を思うのだった。

 

The End

 

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